前回まで、“対話の技術”としてどの対話にも共通するポイントを3回に渡って押さえてきましたが、第32回で対話の目的には、大きく3つあることを確認していただきました。
それぞれの目的によって、対話の具体的やり方が変わってきます。
まず、[期初の目標設定]を目的としたトップと部門長の対話プロセスをまとめていきますが、対話の前に経営トップとして、すべきことがあります。
①全社目標設定
前期の全社業績の結果とその原因分析を活かして、今期の全社目標と課題を設定する。
②全社目標を全部門長に対して、発表する
③各部門長に部門目標・課題を考えさせ、計画書として提出させる
④全社目標達成のために、トップとして期待する“部門目標”を成長目標(踏ん張れば手の届く目標)として事前に考えておく
⑤部門長が出してきた目標・課題と、トップとして期待している目標・課題とのギャップを確認する。
ここまでの準備をしてから、⑤のギャップを埋めるための期初の目標設定対話に入っていくのです。