前回に引き続き、目標統合がうまくいかない原因を取り上げてみます。二つ目の原因としては、上長のトップダウン思考があげられます。
「上司が部下に指示命令をして、部下は上司の言う通りに動けばうまくいく」といった考え方により、上司が細かいことまで指図をするのです。
しかし、その中で、メンバーに成長はあるでしょうか?言われた通りにすることで、その結果責任は誰のものになるでしょうか? おわかりのように自分で考えないので成長はできない、また自分で決めたことでもないため、責任感は育まれないといった状態になるのです。
では、なぜ部下に任せようとしないで、自分の考えを押し付けようとするのでしょうか?
自分がメンバーの一員だった頃に業績結果をよく出していた人がリーダーになると、このような傾向が強く見られます。なぜなら、自分のやり方が一番だからです。しかし、果たしてそれで良いのでしょうか?
次回でさらに考えてみましょう。